好きだ・怒っているという気持ちをそのまま言葉にするのは味わいがない。
怒っている人間を描写するときに、「怒った!」と言わせるのは絵本で卒業だ。
怒っている顔だけを見せるのも、芸がない。
言葉にしないで、分かりやすい顔で示さないで怒りを伝えるのが芸だ。
文芸であったり、演芸であったりとはそういうものだ。
でも、分かりにくいように見える表現を適切に読み取るには段階が必要だ。
まずは書かれていることをそのまま丁寧に読み取ること。
粗雑に眺めるだけでは繊細な表現がこぼれ落ちる。
そして書かれていることが何を示すのかを知る経験値を十分に積むこと。
一見分かりやすい表現で何を伝えようとするかは文化コードによる。
どんな文化にどれだけ浸かってきたかという経験値が、絶対にものを言う。
そういう段階を経ずにいれば、素晴らしい表現を味わず墓の下に行くことになる。
人生は有限なのだ。
神奈川県相模原市中央区矢部 数学特訓 青木学院です。