楽をするのはいいことでもあり、悪いことでもある。
エアコンがあるおかげで快適に夏を過ごせる。
氷を大量にこさえて涼まなくてもいいし、団扇で扇がなくてもいい。
この世の多くの便利なものの発想自体「楽」のたまものだ。
でも、楽がいいのは幸せになる時だ。
楽をした結果望まない事態になって不幸を感じるなら、それはダメだ。
数学力が伸びない生徒の多くは、計算問題の式を書かない。
途中式を書かないどころか、問題の式さえ書かない。
なぜ書かないか?
書かない方が手を動かさなくて楽だからだ。
答えだけノートに書いた方が楽だ。
今日は生徒に尋ねたら、正直にそう答えてくれた。
正直で大変よろしい。
でも、書かない結果として式に注意を払っていない。
だから、符号ミスや計算ミスがポロポロ出てくる。
楽をして幸せになるなら、楽をしよう。
エアコンは幸せをもたらす化学の箱だ。
でも、点数が伸びないことが君にとっての不幸なら、大人しく書くのだ。
問題の式も、途中式も丁寧に書くのだ。
今日はそういう話を生徒とした。
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