どうして数学を軽視したり避けたりする風潮があるのかと考える。
神奈川県でも、ある私立高校では高校2年生から数学を全く学ばず卒業可能な制度がある。
こういう制度を用意しても、国全体として数学が苦手になっていくだけだ。
理科や数学の良いところは、他の教科にも増して科学としての側面が強いことだ。
科学としての側面が強いとはどういうことか?
色々な見方があるが、一つには「圧倒的な再現性の高さ」だ。
科学によって構築された制度は「属人性」を廃する。
つまり「誰か特別な人がやることでなくても物事がきちんと動く」ということだ。
再現性が高い制度でなくては、高度な社会は動かない。
スマートフォンを作ったり運用したりするのが、特定の人に依存したら?
新幹線や飛行機が、人によって大きく動作を変えたら?
そんな世の中はゾッとする。
僕たちが便利に暮らしていけるのも、科学によって属人性に依らないシステムがあるからだ。
その科学の礎たる理科や数学の教育から距離を取る国民が増えたら?
この資源のない国でどんな悲惨なことが起こるかは想像に難くない。
システムは運用する人間だけが理解していればいいというものではない。
常にバックアップする仕組みが必要だし、運用する人間への理解と支援が必要だ。
そのためにも、国民全体として科学への理解が必要だ。
学校教育はそう言う側面もあるのだと考えておこう。
神奈川県相模原市中央区矢部 数学特訓 青木学院です。