素直に指導者の方針にのってくれれば、その塾での最大限の効果が出る。 先日指導の中で、昔の人はトマトに砂糖をかけて食べた話をした。 その折、「もしやってみて美味しかったら教えてね」と付け加えておいた。 今日、生徒が自分で試してみたけっかを報告し…
学習を習慣とするために大事なこと。 その一つはきっかけづくりだ。 毎日やらなくてはいけないことはある程度ある。 しかしそれを全てと考えて手が止まる人もいる。 そういうときは、一日のきっかけとなる一つの課題だけに絞って意識する。 「まずこれをやろ…
僕は自分が生徒の頃に読んだ書籍によって価値観を作られた。 といっても無限に本を買うことはできないので、図書館に大いにお世話になった。 自分が興味のあるジャンルの本。 紹介された本。 教科書やテストに出ていた本。 読んだ本の作者筆者の別の本。 読…
例えば正負の数の計算で、正の項と負の項のどちらを前に書いていくか。 どちらでも正解率が同じなら、どうでもいい。 しかし少しでも正解率を高めたいなら、そこから気にしていくのがいい。 「そのくらい、いいじゃないか」 そう言って動作の精密性を下げて…
自分が学習することが当然、しないではいられない。 そういう領域に到達するまで学習を習慣とできるかどうか。 才能云々以前に大人が子供にできるのはここだろう。 才能を制御できる御仁がいらっしゃるなら、そこはその方に任せる。 僕は才能に手出しできな…
中3と計算の工夫についての話をした。 模範解答を読んでも、正解の式しか書いていない事が多い。 学力を上げるために大事なのは「どこに着眼してどう考えるか」だ。 なぜその答案に行き着くのかという思考の過程が、学力を支える。 生徒が自力でそれをできる…
生徒にはまずパワープレイを望む。 強引に数え上げたり計算したりして、正解までたどり着く。 初見の問題であっても対応できる生徒にはこれが欠かせない。 見たことがないと思う問題になれば急に手が止まるようではいけない。 「解き方」とやらを教わらなく…
新学年になって1ヶ月が終わった。 とりわけ進学した生徒にとっては環境が大きく変わった1ヶ月だったろう。 そしてその変化は想定より大きいと感じている生徒が多いだろう。 得てしてそういうものだ。 大概の人間の想定は万事において甘い。 だから今頃、多く…
主語・動詞・目的語・副詞。 英語のよくある語順なのだが、実に上手く出来ている。 英語は大事なことや分かりやすいことから順番に書くイメージがある。 うちの塾では「英語の基本は主語動詞」と200回唱えろという指示が出る。 大事なのは「君が・学習する」…
算数でも数学でも、学力が低い生徒・伸び悩む生徒ほど解き方を知りたがる。 「18にできるだけ小さい自然数をかけて、ある自然数の平方にしたい。 なにをかければいいか?」 こういうありふれた基礎問題がある。 ここで解き方を知りたがる。 まず小さい自然数…
学んでいくのは新しいことを知ることだけを指さない。 それまで知っていると思っていたことをより深く理解することも指す。 例えば中学1年生になって素因数分解を学習するとき。 平方という言葉を見て首を傾げる生徒はよくいる。 でも、その中学1年生は「㎥…
成長は毎日コツコツと重ねるものだ。 毎日わずかずつ変わっていけばそれでいい。 一日に大幅に成長することがないわけではない。 それでも滅多にあることではないのが現実だ。 それこそ誤差レベルの成長差があればよし。 その誤差が積み重なった結果として大…
高校3年生が数学の模擬試験で、学年1位を取ってきた。 取れないよりは取れたほうがいい。 しかし、油断も慢心も志望大学合格のためには意味がない。 どのような模擬試験であっても、それはただの途中経過だ。 志望大学合格のために改善すべき点や、まだ見ぬ…
家族の生活としての連休を過ごすのはもちろんいいことだ。 是非やって頂きたい。 一方で、学習が不足しかつ学力の必要があるのであれば、学習するのみだ。 別に塾に来る必要があるとは言わない。 自宅で猛烈に学習してもらえればそれでよろしい。 これは学年…
当たり前だが、早いもの勝ちの場面がある。 遅いほうが得をするよりは、場面が多い。 定数が決まっているものは運か早いもの勝ちが相場だ。 早く動くというのは、少しだけ大変だ。 人間はダラダラしたい気持ちがあるものだ。 だから、そこで一踏ん張りして勇…
そういえばもう、GWが始まっている。 GW特訓は月曜日からだが、世間はお休みだ。 僕は学校がお休みのときのほうが沢山塾で学習できると考える。 だからGWはお休みにせず、講習期間としている。 塾長になってから随分経つが、GWに休んだのは一度だけ。 単純に…
雑な人間は一度に二つのことをやろうとする。 慣れてきたら一度に二つのこともできる。 それは上手になってからでいい。 まず一つ一つの動作を丁寧に素早くやる。 思考の速度が手の動く速度よりずっと早くなるまで、一つずつやる。 少なくとも一度失敗したら…
反復してやっておいたことは強い。 思い出そうとしなくても、何年たっても自動的に思い出される。 自然とそうなることを自発という。 自発で解けるようになる問題こそが、基本として身についていることだ。 自由自在に使えるものも、その領域にあるものだけ…
今日のメンテナンスのおかげで、少し体が楽になった。 肩が動くようになったのはありがたい。 生徒にメモを書くのもこのブログを書くのも、腕があってのものだ。 とりあえず夏まではもつだろう。 明日からの授業はまたいつも通り行う。 GW特訓の予定もちゃん…
人生の未来というのは、基本的に分からない。 子供の頃に考えていたことが大人になって実現しているかは分からない。 それは良きにつけ悪しきにつけだ。 子供の頃には思いもよらなかった事態に直面するかもしれない。 その時に子供の力となるものを、育てて…
明日は見学と打ち合わせと体のメンテナンスをしてくる。 ちょっと今後のことを考えて健康を取り戻しておく。 GW特訓に誰も来ないなら、そこでと思っていたがまぁそんなこともないのだ。 首と肩と背中が固まっている。 日頃机の前でノートとPCを見つめる仕事…
知る・分かる/覚える・使う。 このステップで学力はつく。 知らなければ始まらないので、まず知ってもらう。 分かるための手助けはする。 分かってから覚えることもあるし、覚えてから分かることもある。 ここの順序は場合によるので、こだわらなくてもいい…
当たり前の指示というものがある。 僕の授業で言えば、ノートに日付・ページ・問題番号を書くこと。 ◯✗は大問一つごとにつけること。 許可された生徒以外は、見開きが終わるごとにノートとテキストを見せること。 誰でもできるレベルだ。 これを怠る程度の意…
まず、書いてある通りに読む。 学力が低い生徒はここからやればいい。 一字一句を読み間違えず、丁寧に最初から最後まで読む。 助詞の読み逃しをせず、読み間違いはすぐに訂正して読み直す。 読むことさえできていないなら、理解は絶対にできていない。 読む…
どこの高校や大学を志望するか。 そんなことには、本質としてはなんの意味もない。 それを口にしたとて、学力が上がらないからだ。 学力は脳を使うことによって上がる。 その負荷の大きさによって結果に差が出る。 志望を口にすることは大した負荷でもないし…
合格していく生徒とはどういう生徒か。 一つには、やると決めたことをやり通す生徒だ。 もとの学力がどうこうというのは、実はあまり関係ない。 自分が決めたこと、口にしたことをずっとやり通す生徒は強い。 決めたことが高い目標である必要はない。 毎日6…
学習しているつもりでも学力が伸びない。 その原因の一つが、雑さにある。 加減乗除を雑に行うから。 問題文を雑に読むから。 目についたものを手っ取り早く扱って答えを出したがる。 そういう雑さが、学力の低さにつながる。 答えなんか速く出ても出なくて…
今日は国語の質問が多い。 主に算数と数学を売る僕だが、学生時代に一番偏差値が高かったのは国語だ。 だから国語の質問も大歓迎する。 そもそも学習の基礎基本は国語にあるだろう。 言語を経ずに思考や意思を伝達することはできない。 自立した学習ができる…
学習が苦しいものだと考えるようになるのは、いくつかの理由がある。 その一つは、できないことを楽しめないからだ。 できないことを悪いことだという印象で捉える人生を送ったのだろう。 できないことは所詮「今はまだ」できないことが大半だ。 やり続けて…
諦めるか諦めないか、これがどうしても大きい。 できないことは悪いことではない。 でも、諦めたらそこで終わってしまう。 できなかった何かをずっと大事にしていくことが、諦めないということだ。 なんどもできなかったことに挑戦しつづければ、ある時ちゃ…