青木学院ブログ 別館

Not STEP, not Rinkai, my brother. Do you know AOKI?

その1ミスの差に用がある

中1の生徒がデビュー戦となる単元テストの答案を持って帰ってきた。 1ミスで満点ならずの結果は想定内だ。 普段の学習状況や講習の参加の様子を見ても、ひどいことにはなるまい。 しかし学習の精密さはまだまだ改善の余地がある。 基本動作が十分身について…

学習量を増やせ

学力を伸ばそうと思えば何某かの物量は必要だ。 学力が伸びていない根本原因はやっていないこと。 春休みにどれぐらい学習したか? GWにどれぐらい学習したか? 学力を伸ばさないといけないピンチがあるのに、学習を優先しないで生活する。 それはどんな理由…

手順だけをなぞらない

算数の時点で、一つでも多くの「作業」を抜く。 問題や答案の意味を考えず、ただ手順だけをなぞることを「作業」と呼ぶ。 例えば分数の割り算を逆数の掛け算に書き換える行動がある。 これ自体は何も問題ではない。 しかし、答案の途中式を見て理解の不足を…

丁寧な答案は丁寧な発話から

雑な思考は雑な行動を生む。 その逆もまた然りだ。 一つでも多くのことを丁寧に取り組むことで、答案も丁寧になる。 丁寧に取り組むのは日常の発話からでもいい。 主語や助詞の使い方が雑な生徒は答案も雑になる。 手を抜いて発話しても、それを周りの大人が…

地道に千回素振りをする

要領よくサラサラと学習をする生徒。 一見、学業の才能があってどんどん学力が伸びるように思える。 しかし実際には、そういう生徒が最後まで伸び続けるとは限らない。 地味なインプットや音読や反復を何度も繰り返す根気。 苦手な課題から一度離れても、後…

ノートは誰のためのものか

才能だの何だのと言っても、他人と比べてウジウジしても、何も変わらない。 才能について考える時間、脳と筋肉を使う。 他人と比べるのは自分を奮い立たせるためだけでいい。 今よりもう少しよくなるためだけに、頭も体も心も使う。 自分の意志で何かを選ん…

いい答案を作る

小学生のうちに丁寧に算数に取り組む習慣をつける。 よく読む。 よく考える。 よく書く。 模範解答と同じ数字が出ていれば◯をつけるのが小学生。 模範解答と違う数字でも◯をすることがあるのが小学生。 そこで粗雑に問題に向かうクセが付く。 模範解答と違う…

反省点は正誤だけではない

今日は答案を書きながら自分の悪い癖が出ていた。 答案の終わりを意識するあまり、答案が歪んでいる状態だった。 終わりを意識することそのものは大事だが、そこに引きずられてはいけない。 これは答案を書くときだけではなく、他の多くでも言える。 歪まな…

親の理解度が子供の人生を左右する

やはり親の理解度が子供の人生を左右する。 子供は人生経験も知識も理解も足りない。 その状態で子どもの好きに判断させるというのはどうか? 成功率が著しく低いギャンブルになることが明々白々だ。 子供の人生の初期段階を左右するのは何よりも親だ。 僕た…

わがままコントローラー

子供のわがままは絶対に出る。 子供が自我を持つ他者として親の前に現れる以上、避けられない。 そして子供のわがままは、子供の学力向上を妨げる可能性が高い。 野放しで育てれば勤勉な子供にはならない。 コツコツ学習する子供にするには、子供に学習の習…

小学生のままではいられない

始めからとても精密でハイレベルなことをやりたいと考えてはいけない。 最初は雑でラフでもいいから、とにかく始めていくことだ。 ろくろに載せた粘土をひねって形を整えていくのと同じ。 丁寧に大胆に手を添えて形を変えていけばいい。 やった実績が残って…

習慣にして変えていく

一発でスパッとうまくいくなら、それに越したことはない。 そのほうが楽だし、何となくかっこいい。 だが、現実はそうではないことの方が圧倒的に多い。 中学や高校の学習範囲を一度習っただけで正解できるようにはならない。 基礎問題をちょっとだけならま…

生活に帰ろう

さて、今日は予定通りに起床できただろうか? それともまだ学校が始まらないからと朝寝を決め込んだだろうか。 そういうところから違いが出てくる。 その場になってから慌てて行動を修正してはいけない。 事が起こる前から備えて行動しておくのが成功の鉄則…

いい塾とはどのようなものか?

フラッシュ・フィクションとして知られる英文の中で最も有名なのがこれだろう。 For sale: baby shoes, never worn 和訳すれば「売ります:赤ん坊用の靴、未使用品」。 ああ、フラッシュ・フィクションとは超短編小説の意味だ。 この英文はたった6単語で成立…

睡眠優先主義でいこう

今日でGW特訓も最終日だ。 今日は何より優先すべきことがある。 言うまでもなく、今日何時に寝るか?だ。 連休で自堕落な生活を送って睡眠のリズムを崩すことが何より不味い。 連休が明ければ夏休みまで2ヶ月の長丁場が始まる。 期末テストまでの学習を有意…

志望校選びの重要な要素の一つは

一部の中高一貫校の保護者さんが少し軽く見ていること。 その一つは通学時間だ。 家と学校の door to door の時間は思ったよりも子供たちの生活に影響する。 部活動の時間などと合わせて、子供たちの日常の学習時間をどう捻出するのか。 志望校選びはそこま…

中学受験で合格しても数学で苦戦する

僕はもともと、公立中から公立高、そこから大学進学という路線で指導をしている。 近年、中高一貫校に在籍する生徒さんのお手伝いをすることもある。 本来、厳しい中学受験をくぐり抜けて志望校に合格した実力がある。 進学先のカリキュラムについていけると…

中高一貫校に進学しても油断はできない

全ての受験はゴールではない。 中学受験で我が子が合格して、一息ついているお母さんも多い。 でも、その後の3年間で我が子がどう育つのか。 中高一貫校であれば誰もが順調に評判の良い大学に進学するわけでもない。 合格した後に学習モードから解き放たれて…

経験値が不足していれば判断はズレる

学習は基本的にやった分だけの結果が出る。 ただ、「どんが学習をどれだけやったらどれだけの結果が出るか」が問題だ。 この学習と結果の関係を勘違いする人が多い。 学力が低いうちは、学習と結果の比率についての経験値が足りない。 必定、その目算が狂う…

スキマ時間のために準備しているか

学力が伸びる生徒は細かい時間を有効に使う。 30分でも15分でも大事に使って学習していく。 前提として細かい時間でできることを理解している。 前提として自分がやらなければならないことを把握している。 細かい時間が出来てから何をしようかと考えてはい…

残り時間を見て絞れ

GW後半戦だ。 残り4日間のGWをどう使うのか。 時間が限られている時に考えるのは、最優先事項に絞るということだ。 何でもかんでも詰め込めばいいというものではない。 1学期の全ての強化の予習を十分にやっていこうと欲張るにはあまりに短い。 範囲を絞る、…

最上位層への小さな差を埋める

問題を解く方針は、瞬間に判断することが多い。 ある意味では「何となくこうしたら解けると思った」レベルだ。 でもその背後には膨大な問題数を経た思考がある。 結果として秒速で最短ルートを選んでいるように見えるだけだ。 だからなぜそのルートが適切だ…

素直にのって、その先に行く

素直に指導者の方針にのってくれれば、その塾での最大限の効果が出る。 先日指導の中で、昔の人はトマトに砂糖をかけて食べた話をした。 その折、「もしやってみて美味しかったら教えてね」と付け加えておいた。 今日、生徒が自分で試してみたけっかを報告し…

最初の5分にやることだけ決める

学習を習慣とするために大事なこと。 その一つはきっかけづくりだ。 毎日やらなくてはいけないことはある程度ある。 しかしそれを全てと考えて手が止まる人もいる。 そういうときは、一日のきっかけとなる一つの課題だけに絞って意識する。 「まずこれをやろ…

ルーツは図書館

僕は自分が生徒の頃に読んだ書籍によって価値観を作られた。 といっても無限に本を買うことはできないので、図書館に大いにお世話になった。 自分が興味のあるジャンルの本。 紹介された本。 教科書やテストに出ていた本。 読んだ本の作者筆者の別の本。 読…

正の項と負の項の順序から

例えば正負の数の計算で、正の項と負の項のどちらを前に書いていくか。 どちらでも正解率が同じなら、どうでもいい。 しかし少しでも正解率を高めたいなら、そこから気にしていくのがいい。 「そのくらい、いいじゃないか」 そう言って動作の精密性を下げて…

習慣を手に入れればほぼ勝ち

自分が学習することが当然、しないではいられない。 そういう領域に到達するまで学習を習慣とできるかどうか。 才能云々以前に大人が子供にできるのはここだろう。 才能を制御できる御仁がいらっしゃるなら、そこはその方に任せる。 僕は才能に手出しできな…

僕が生徒の前で解く理由

中3と計算の工夫についての話をした。 模範解答を読んでも、正解の式しか書いていない事が多い。 学力を上げるために大事なのは「どこに着眼してどう考えるか」だ。 なぜその答案に行き着くのかという思考の過程が、学力を支える。 生徒が自力でそれをできる…

パワープレイのち解法

生徒にはまずパワープレイを望む。 強引に数え上げたり計算したりして、正解までたどり着く。 初見の問題であっても対応できる生徒にはこれが欠かせない。 見たことがないと思う問題になれば急に手が止まるようではいけない。 「解き方」とやらを教わらなく…

1学期も1ヶ月終わった

新学年になって1ヶ月が終わった。 とりわけ進学した生徒にとっては環境が大きく変わった1ヶ月だったろう。 そしてその変化は想定より大きいと感じている生徒が多いだろう。 得てしてそういうものだ。 大概の人間の想定は万事において甘い。 だから今頃、多く…